夏休み中、家で過ごす時間も増えるけれど息子はほっとくと一日ずっとゲームしています。宿題以外に、家で何かさせた方がいいのかしら?
休みになると、ゲームに夢中というお子さん多いですよね。かといって、親が「いい加減にしなさい!」と強制的にやめさせるとかえって宿題さえやる気なくなってしまう…
今日は家での過ごし方の工夫について考えてみましょう。
主体性を持ち、何かを自分から実行する内発的動機には、次の3つが必要。
①自己決定: プランをするときに「自分で決めた」という感覚を持たせる
⓶自己肯定: 自分で決めた後に「進んでる」「成長してる」と感じられる
仕組みを親や組織がつくってあげる。
③承認要求: がんばった時に称賛を与える
【予測不可能な時代を生き抜くための教育とは】Globis知見録 2018/11/07 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 代表取締役社長 山口文洋氏
子どもに何かアクションをしてほしい時、親は頭ごなしに言いつけるのではなく、まず①の「自分で決める」というプロセスを踏む必要があります。
上記の3つのプロセスを大切にしながら、小学生のお子さんにいくつかのアイデアをご紹介します。
学習時間を持とう
①通知表について親子で話し合う
反省点・改善点を自分であげてみて、「何か工夫できることはないか?」「これからどうしたらよいか」考えさせてみましょう。この時、できるかぎり親は問いかけだけで、答えを与えすぎないように注意してください。その後の行動のために、大切なのは「自分で決めた」という実感です。
⓶新学期のカリキュラムに目を通し、予習できそうな内容をリストアップ
関連本、インターネットサイト、ビデオ動画をみてまとめてみる、博物館や科学館、コンテンツの中に不明な用語はないかチェックさせましょう(子どもは内容がわかっても自分が知らない言葉に反応して拒絶してしまうことがあります
③毎日15分でもいいので、読書習慣を持ちましょう。
スケジュールを組もう!
夏休みを通した毎日の予定と1日の時間割を書き出してみましょう。
1日のスケジュールは詰め込み過ぎず、余裕をもった時間割に設定させてください。
休みの間も起床時間・就寝時間を決め規則正しい生活を送りましょう。
アクティビティを選ぼう
家事(ゴミ捨て、洗濯たたみ、食洗器)、スポーツ(縄跳び、腹筋)etc.
1日座ってばかりはいられませんよね。だから気の向いたアクティビティを選び、あらかじめスケジュールの隙間に組み込んでしまいましょう。体を動かすと気分転換にもなります。
低学年のお子さんであれば、くじ引き形式の「アクティビティボックス」を用意し、毎日ひかせるようにしても、ワクワク楽しんでやってくれますよ。
スイッチオフタイムを持とう
低学年の内はゲームや動画視聴なども1日1時間程度におさえたいもの。自分で決めたスケジュールに合わせて、休憩中はタイマーをセットし、自主的にマネジメントさせましょう。
もうひとつ、大切なスイッチオフは、「なーんにもしない自由時間」を設けること。この時間はゲームではなく、ぼ~っとしたりまさに「スイッチオフ」する時間を短時間でもいいので試してみましょう。
プロジェクトを自分で企画し、プレゼンしてみよう
簡単なことでもいいのです、自分で何かプロジェクトを企画し、実行し、その結果をプレゼンしてもらいましょう。
我が子は今まで、
「XXの家までの最短ルートを見つけよう!(地図上で仮説をたて、検証してみる)」
「パスタをゆでる湯に塩を入れるとどんな変化があるか」
など、ルーズリーフにまとめて説明してくれました。
他人にプレゼンする機会は多いほど良いので、練習になりますね。
おわりに
日々の家事や仕事にプラスで夏休みの子どものプランが入るとおかあさんおとうさん大変ですよね。これを機に、いくつかの家事もお子さんに委託し、夏休みを子どもの自立と成長につなげていきましょう。