オルタナティブ教育って何のこと?
オルタナティブ教育とは、学校教育法第一条に基づいた画一的な教育ではなく、「Alternative」=「代わりの(選択肢)」となる教育のことを示します。
本来、ホームスクール*1やフリースクール*2も含め通常の学校の代わりとなる教育はすべて含まれていましたが、日本では明確な定義はないようです。
*1 学校に通学せず、家庭において学習を行う。
*2 「フリースクール」とは、何らかの理由から学校に行くことができない、行かないという子どもたちが学校の代わりに過ごす施設です。施設ではなく自宅で通信教育などを受ける「ホームスクール」という選択肢もあります。
有名なオルタナティブ教育
オルタナティブ教育にはどんな種類があるの?
モンテッソーリ教育
こどもの「自己教育力」を十分に発揮できる環境と自由を与え、成長へと導く
シュタイナー教育
芸術的要素も組み込んだ独特な環境で子どもの「からだ」、「こころ」、「あたま」のバランスを大切にした教育
イエナプラン
異年齢のグループ活動やサークル対話でコミュニケーション力を育てる

サドベリースクール
学校運営に子どもたちの民主的対話を取り入れ、自主性を育む
その他、子どもたちの興味による自由表現による学習「フレネ教育」、自由に授業時間を選択することができる「サマーヒルスクール」などがあります。
オルタナティブ教育を考えるのはどんな時?
お子さんにどんな教育環境で育ってほしいか、ご夫婦で最も話す機会があるのはお子さんが小学校に入学する前の幼少期ではないでしょうか?
ここで注意すべきなのは、ご両親にとって理想とする教育法であっても、実際のお子さんに合わない教育ですとかえってマイナスに作用する可能性があります。
それでは逆に、オルタナティブ教育を考えるきっかけとなるのはどのようなケースでしょうか?
・ご両親が「こどもの自主性や個性を大切に育てたい」と願う場合
・幼稚園/保育園などの共同生活の中で、「個性が強く、画一的な型どおりの学校生活に合わない」タイプのお子様である場合
このようなケースでは、オルタナティブ教育を導入した新しい環境がより子どもに適している可能性もあるでしょう。
卒業資格は得られるの?
学校教育法に定められている規定を満たす「シュタイナー学園」や「茂来学園 大日向小学校」などをのぞき、オルタナティブスクールには終了しても、小学校・中学校・高校の卒業資格は原則得られない施設があります。
ただし、在籍する学校との連携により、オルタナティブスクールなどでの活動が出席扱いとされ、卒業資格を得られるケースもあります。入学・転入を検討する際に、事前に学校に問い合わせていただくことをおすすめします。
まとめ
ますます多様化する私たちの教育環境では、それぞれのお子様に合わせた教育が選択できるようになっていくでしょう。これからはオルタナティブスクールが増え、さまざまな教育が選択できる時代がやってきます。