ママライフ

【検証】添い寝すると自立しない子になる?!

ドイツ友人

ドイツでは子どもの自立を促すために新生児の時から別室でトレーニングするの。

これは私がドイツと関わりを持ち始めた20年近く前から、
「ディーゼルは環境にやさしい」(後にVWのマーケティングだったことが判明)と同じくらいの頻度でドイツ人が口にする、納得いかない主張の一つでした。

いきなり結論

後に自分が妊娠するまで、小児科・精神科などの研究論文や書籍を読みあさりました。

そこで「別室で寝かせる=子どもが精神的に自立する」という方程式は成り立たないことを確認しました。

最近ではドイツでも、「親の目が届く場所にベビーベット」が推奨されはじめています。

「新生児の内から別室に1人で寝かせ、1,2週間もすれば泣き止んで寝るようになる」という強硬策はあくまで「親の睡眠確保のための大人都合の理由」であったことも判明。

別室で寝かせることが自立につながるなら、ドイツの学校で4年生~5年生に行くことの多い宿泊旅行で、ホームシックで泣いたり、学校から配布される持ち物リストの中に「(さみしくなった時の)ぬいぐるみ」が記載されるようなことにはなっていないはず。

そして実際、娘のクラスメイトの半数の女子および1/3の男子がぬいぐるみを持ってきていたという衝撃!に遭遇することはなかったでしょう。

アメリカの研究によると、6歳まで添い寝をしていた場合、していない子どもたちに比べて認知的スキル(知能など)が高かったという報告がされています。また、幼児期(~6歳)まで親と一緒に寝て、夜間の安心感が強くなることで、日中の行動がより自立的になるという研究報告もあります。

ただし、たとえ添い寝をしていたとしても、日中の起きている時間にいちばん身近な人間である親とのかかわりの方が影響があることは予想できます。
就寝中だけではなく、トータルの「身近な人間の赤ちゃんとのかかわり方」が赤ちゃんのコミュニケーション能力の発達につながるとしたら、スマホやテレビにおもりしてもらってはいられないですね。

赤ちゃんを迎える準備をしているあなたへ

別室のメリット

親の睡眠が確保されやすい

親が十分な睡眠が確保できると、産後うつを防止するだけでなく、健康に育児ができます。睡眠不足は免疫力を下げますからね。

別室のデメリット

赤ちゃんの危険を察知できない

消費者庁によると、平成26年までの5年間に0歳児の乳児が就寝中に窒息した事故が160件発生しています。別室ですと、授乳後に赤ちゃんがもし吐き戻ししてくるしくなっていても気づくことは難しいでしょう。

窒息の他に、平成30年には全国で約60名の赤ちゃんが乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome:SIDS)で亡くなっています。

新しいテクノロジーに期待

睡眠中の乳幼児の呼吸に伴う体動をセンサー*で感知し、リアルタイムにモニターできるITシステムサービス「hugsafety」が「hugmo」(https://www.hugmo.net/)から提供され、午睡見守りのために導入されている保育園施設もあるようです。将来、ITの力で親や保育者がサポートできれば負担も軽減されるかもしれません。

*センサーマットはバイオシルバー社の「smile baby」

同室のメリット

授乳の度に、別室まで移動するのは面倒

同室にいる方が安心して親も眠れる

わが子のように、喘息もちでですと2時間おきに呼吸状態や胸の動き、チアノーゼの有無などの確認があるため、「別室」は選択肢にありませんでした。とにかく発作の起きやすい朝方2~4時に異変に気づいてあげられる距離にいないと、かえって心配で寝れなかったのです。

おすすめは?

おすすめは、別室のメリット+添い寝メリットをかけあわせた「同室でベビーベット(ベビー布団)で寝かせる」です。

毛布や掛け布団などが赤ちゃんの顔を覆ってしまう心配もありませんし、大人のすぐ横であれば赤ちゃんの様子を伺いながらケアしてあげることも可能です。

この場合も、やわらかいぬいぐるみ、クッション、毛布などが赤ちゃんの顔にかかる可能性がないように周囲を配慮してあげてくださいね。

ベビーベットは廃棄も大変ですので、私はレンタルしました。
レンタルのいいところは、
試しに短期間申し込んで、気に入ったら延長できる
②気軽に大型おもちゃをレンタルでお試しができるところです。

添い寝する際の注意

あおむけで寝かせてあげる

米国小児科学会(AAP)や厚生労働省のガイドラインによると、SID予防対策として(特に1歳になるまでは)あおむけで寝かせることが推奨されています。これは寝返りができるようになってからも当てはまります。実は就寝中に窒息した事例の92%で赤ちゃんは横向きまたはうつ伏せに寝ていたとの報告もあります。

転倒対策をした安全な場所で

赤ちゃんが落ちることのないよう、隙間はないか確認し、転倒防止のベビーガードなども必要です。

最後に

お部屋の間取りや家庭環境などにより、赤ちゃんの寝る場所が限られてくることもあると思います。

大切なのは、「赤ちゃんの安全」と「赤ちゃんとお母さんが安心して睡眠できるかどうか」です。

あなたのかわいい赤ちゃんが健やかに育ってくれますように。

参考文献

・Pediatrics. 2019 05;143(5); pii: e20183408.
(https://pmc.carenet.com/?pmid=31010907)
・Countermine M, Teti D. Sleep arrangements and maternal   adaptation in infancy. Infant Ment Health J 2010;31:647e63.
https://cosleeping.nd.edu/safe-co-sleeping-guidelines/
https://www.psychologytoday.com/us/blog/talking-about-trauma/201410/share-or-not-share-the-family-bed
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html