やってみよう

【子どもと人種や宗教について語る】

フランス・パリ郊外のある男性教師が言論の自由を教える教材としてイスラム教預言者ムハンマドの風刺画を授業で公開したことにより、殺害された事件。
これを受けて、わが子の通う(ドイツの)ギムナジウムでも校長先生が校内放送で、黙祷を呼びかけました。

事件については我が家でも話題に出ていたので、わが子にとっては衝撃ではなかったのですが、問題は校長先生の説明で、話によると、一方的にフランス教師の養護とイスラム教信者による殺害行為を非難をしていたそうです。

もちろん、テロ行為を筆頭に人命を脅かすようなことは絶対にあってはならないことです。けれど、校長先生の放送内容は、

イスラム教信者、とひとくくりに説明することで隣のクラスのあの子(イスラム教信者)はこれからどうなるんだろう?

と10歳のわが子でさえ心配になるような、偏った説明であったとのこと。

保護者の立場としても、学校側がきちんと、生徒の中に存在するイスラム教徒に対して配慮のある注釈(「皆が攻撃的ではない、ひとくくりにはしてはいけない」)を加えたかどうかと心配になりました。

カナダのジャスティン・トルドー首相は、悲惨な事件を批判すると同時に、言論の自由について擁護する一方、「(言論の自由には)限度がないわけではない」とし、特定のコミュニティーを「恣意(しい)的かつ不必要に傷つける」べきではないと述べています。

<出典>https://www.afpbb.com/articles/-/3313096

我が家の考えは、トルドー首相と近いものです。

みなさんはお子さんとどんな話をされましたか?

日本的考えでいえば、「中立的な立場だからこそ、今回のような人種・宗教に関する意見を公に口にすることはタブー」という方が多いかもしれません。

しかし、今後さらに人種、宗教、文化が入り混じる社会で生きていく子どもたちはどうでしょうか

前置きが長くなってしまいましたが、今回は小学生以上のお子さんと人種についてどのように向き合うべきかをテーマに考えてみましょう。

はじめに

最初に、次の3つについてお子さんに伝えましょう。

①子どもの心の基地であるべき家庭内ではそれぞれの意見を口にしてもいい。
②すべての答えがでなくてもいい。
③答えは他の人と違っていい。

テーマについて知っていることを尋ねてみる

子どもの日常にも、私たち親が知らない多様な世界があるものです。学校や友達との交流の中で経験したこと、気づいたことはないか聞いてみましょう。

メディアを活用する

①ニュースや詳しく説明された動画を一緒にみてみよう。

テレビや動画の中には、偏った内容のものも多いので、子どもにみせる前に内容を確認しましょう。

②本や映画を活用し、地理的・時代背景を考え、自分が登場人物だったらどう感じ、行動したか想像してみよう。


<参照>おすすめマンガシリーズ

まんが クラスメイトは外国人 -多文化共生20の物語- まんが クラスメイトは外国人 入門編 -はじめて学ぶ多文化共生- まんが クラスメイトは外国人 課題編――私たちが向き合う多文化共生の現実
③歴史的背景を調べてみましょう。

歴史的出来事は、現在の現象を読み解くヒントとなってくれることが多いものです。歴史を知る、過去に人々がどのように乗り越え、何に後悔してきたかを調べることで、今そしてこれからどうあるべきか、人間が歩んできた歴史をたどってみましょう。

家族でオープンに話し合う

どんなアクションを考えられるか?
今後どう向き合っていきたいか?
多様な文化や異なる民族に触れる機会はあるか?
学校やコミュニティで人種差別に対処するための対策はあるか?

最後に伝えたいこと

「人と違うことは、間違いじゃない。
多様性をプラスに受け止めよう。」

人種や宗教は大人である私たちにとっても繊細なテーマです。
まず親子でさまざまな考えを共有することで、子どもたちは異なる視点を受け入れる姿勢を育むことができます。