ドイツ子育て

【ドイツの教育制度の特徴】職人とエリートを育てるシステム

こんにちは、のびママです。愛する日本を離れ、数か国を点々とし、現在はドイツで子育てをしています。                        

ヨーロッパの教育で日本でよく取り上げられるのは、「フィンランド」と「オランダ」でしょうか。

この記事では、あまり日本で注目されていない、ドイツの教育制度について説明します。

ドイツは連邦制のため、教育制度に関しても各州ごとに若干異なります。

ドイツの教育制度の概要

6歳前後で日本の小学校にあたる基礎学校(Grundschule)に入学します。日本と大きく違うのは、この基礎学校が4年制で終了することです。

4年生の12月~2月に希望する進学先の説明会やオープンデーに足を運び、進路を決定します。進路決定は基礎学校における成績、推薦状によって決まります。

基礎学校を終えると、

①基幹学校(Mittelschule/Hauptschule)・実科学校(Realschule

②統合制学校(Gesamtschule/Stadtteilschule)

③ギムナジウム(Gymnasium)

のいずれかに分かれます。

基幹学校・実科学校は職業訓練を主としたカリキュラム、または目指す職業によって卒業後にさらなる職業専門学校へ進む生徒のための学校

統合制学校は①と③の両方の生徒が同じ校舎で学び、10年生の時点で一部の生徒がギムナジウムへ進学することのできる学校です。多様な子どもが集まって学ぶことができる、4年生の時点ではまだ進路の決まらなかった生徒が後から大学へ進学するなどのメリットがあります。

ギムナジウムは総合大学、専科大学進学をめざす学校です。

ドイツと日本の教育制度の違い

先述の通り、4年生で義務教育である基礎学校が終わり、異なるルートへ振り分けられることです。10歳で進路を決めなくてはならないため、この時点の性別や個人の成長スピードの差が影響してしまうのではという懸念もあります。

ドイツの教育制度の課題

早めに進路を絞り込み、専門の職人を育てることでドイツは伝統を守り続けてきました。しかし昨今では、大学進学をめざしギムナジウムを希望する生徒が増加し制度のバランスがくずれてきています。

また、日本でも都道府県による学力差が指摘されていますが、ドイツも州ごとにより学力差があります。大学入学資格試験であるアビトゥア(Abitur)において、州によって試験難易度に差が生じたと問題視されました。

まとめ

大学進学をめざす生徒と職能教育を受ける生徒を早期の段階で振り分けることで、マイスター制度は守られてきました。

統合制学校を設け、さらに上の学年で進学を希望する優秀な生徒には別ルートを残すシステムは、ドイツの強固な制度に少しの柔軟性を加えた、ドイツらしい合理的な選択なのでしょう。


<参考文献・サイト>                       

“Warum Abi-Prüfungen in jedem Bundesland anders sind” (08.06.2019) https://www.spiegel.de/

“Schulsystem & Schulpflicht” https://www.make-it-in-germany.com