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教育・子育て

【サードカルチャーキッズ】TCKが成功する5つの理由

「サードカルチャーキッズ:Third Culture Kids(以下 TCK)」という言葉をご存じですか?

TCKとは?



両親の生まれた国の文化を第一文化、現在生活している国の文化を第二文化とし、この二つの文化のはざまで特定の文化に属することなく独自の生活文化を創造していく子どもたち

「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」 

Parents’ culture = 両親の文化
Host culture = 現地の文化
Mix of other cultures = その他の文化

私がこの言葉をはじめて耳にしたのは、中国・上海駐在中でした。
中国語(Mandarin)の学習をはじめ、現地の子どもたちがどれだけ勤勉であるかをあらかじめ知人から聞いていた私たちは、わが子を現地校に入れることをあきらめ、インターナショナルスクールへ。

中国語(Mandarin)の学習をはじめ、現地の子どもたちがどれだけ勤勉であるかをあらかじめ知人から聞いていた私たちは、わが子を現地校に入れることをあきらめ、インターナショナルスクールへ。

当時入学したインターナショナルスクールのクラスでは、クラスメイト14名の国籍は13種類。そして、ほとんどの子が、幼い頃から親に帯同し、母国から離れ別の文化で育ってきたTCKの子どもたちでした。

TCKが成功する5つの理由

異文化感受性

TCKは移り住む先で、異なる文化に触れる機会があります。

生活圏となる現地の文化だけではなく、インターナショナルスクールに通う生徒であれば、多種多様な文化で構成されたクラスメイトと共に学び、TCKは高いレベルの文化的感受性を身につけていきます。現地校であっても、多数派の中に飛び込んだ彼らのアウェイ戦は容易に点を取ることができる簡単なゲームではないことは想像できます。

彼らは「自分と異なる」人々と関わり、私たちが共有する類似点を理解して、打開策を探求します。自分と異なる考えに対してもオープンであることと他者への理解は、ビジネスや職場では、特にチームや様々な同僚と一緒に仕事をする際に非常に重要です。

変化への適応力

さまざまな場所で育ち、時には国や学校を数年ごとに変えることもあるため、TCKは比較的早く、変化に慣れていきます。

社会がすさまじいスピードで常に変化をしている現代。その中で立ち止まることなく、従来の在り方を見つめなおすと同時に変化を受け入れ、適応していくしなやかさが彼らには備わっているのです。

コミュニケーション能力

TKCが身につけることのできる強力な武器がコミュニケーション能力といえるでしょう。引越のたびにそれまで築いてきた人間関係から離れることを余儀なくされます。そしてまた新しい環境で新しい友達や先生と出会い、よい人間関係と自分の居場所を構築していかなくてはならないのです。

3歳のわが子に言語習得以上に繰り返し伝えてきてたのが、「自己紹介の方法」と「挨拶・感謝の言葉は自分から」という2点でした。これらは社会人となっても人とかかわる上で大切なきっかけとなるからです。

複数言語の習得

多くの方々にとって最大のメリットとしてあげられる「言語の習得」は、我が家にとってはプラスアルファとしてとらえていました。これについてはまた別の記事で書きます)

TCKは置かれた環境で生き延びるために、まず必要な「表現方法=言語」という武器を備えなくてはなりません。日本人学校を選択したご家庭はこの点において比較的ストレスは軽減されるので、カリキュラムに集中することができます。

ここでぜひ覚えておいていただきたいことがあります。「成人よりも子どもの方が語学の習得には有利」という一説をうのみにせず、お子さんの性質や言語能力などを考慮して親が見守りできるかぎりサポートしてあげてください。

言語力は、コミュニケーション能力の土台となる基礎部分です。言語は人間関係を構築するためのドアオープナーとなります。TCKはそれを経験から知っているので、たとえ最初は片言であっても、相手の心を開くきっかけづくりを心がけます。

グループからの自立

その環境を離れるたびにリセットされる人間関係、どこにも属せない自分との葛藤や対話から、独立精神旺盛な子どもになりやすいといえます。

「会社」や「国」への帰属意識が薄いからこそ、全体像をとらえ、何が自分にとって大切か優先順位をつけることができます。

まとめ

国境を越えて働く場所を選べるようになり、今後、TCKはますます増えていくといわれています。彼らは多様な環境で困難を乗り越え、時間をかけて培われたその特徴を社会や仕事に活かし活躍してくれるはずです。

<参照>

「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きることもたち」デビッド・C.ポロック (著), ルース=ヴァン・リーケン (著) 「Third Culture Kids: Citizens of everywhere and nowhere」By Kate Mayberry 18th November 2016 https://www.bbc.com/