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【お金教育】6歳から「労働の対価:お駄賃」

母猫A

小学生になり、放課後にお友達と遊びに出かけたりもするようになりました。友達の中にはお小遣い制をすでに導入した家庭もあるようだし、そろそろうちもはじめようかしら?

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お小遣いって、何歳から、いくらあげるべき?

こんなお悩みにお答えします。

小学生・中学生のおこづかい事情

金融広報中央委員会が2015年に行った調査によると、小学生の約7割、中学生の8割、つまり日本の家庭のほとんどの子どもがおこづかいをもらっているようです。

<小学生の1ヵ月のおこづかい額>

最頻値平均値中央値
低学年500円1,004円500円
高学年500円1,085円1,000円

出典:金融広報中央委員会(知るぽると)
子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度|Ⅰ おこづかい、お年玉、お金の使い方や管理

小学生はこのおこづかいを何に使っているのでしょうか?
最も多かった回答は「おかしやジュース」でした。さすがに、衣類や学用品は親が別途購入しているようです。

<小学生のおこづかいの使い方>

低学年高学年
1位おかしやジュースおかしやジュース
2位おもちゃなどゲームソフトやおもちゃ類
3位ゲームをするまんが

出典:金融広報中央委員会(知るぽると)
子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度|Ⅰ おこづかい、お年玉、お金の使い方や管理

金融広報中央委員会や多くの団体が、子どもに定額のおこづかいを与え、おこづかい帳をつけ、予算の中で優先順位をつけて使う管理能力をつけることを推奨しています。

ちなみにドイツでは、日本の低学年に該当する6-7歳は月4~8€(498~997円)、高学年に該当する10-11歳は月15.50~20.50€(1,932~2,555円)のおこづかい額*を推奨しています。

*出典:Deutsches Jungendinstitut: https://www.dji.de/themen/jugend/taschengeld.html

おこづかい制導入をやめた理由

おこづかいをすでに親からもらっている友達がいると聞くと、つい同じように
渡してあげたくなる気持ちはわかります。
ちょうどおこづかいについて夫婦で話し合っている間に、我が家ではあることがきっかけとなり、おこづかい制度導入を見送ることにしたのです。

ある日、数人のお友達が我が家に遊びに来ていた時、子どもたちだけで
「近所のアイス屋さんに行こう!」という話になったそうです。
まだ1,2年生ですから全員がお財布を持っているわけでないので、
アイスを手に帰宅した娘に「みんな、お金どうしたの?」と聞くと、
「私の貯金箱にためてた20€を使った」というではないですか。
今までコツコツと貯めたお金で友人たちにアイスを振る舞うとは…

彼女の貯金箱ですから、どんな使い方をしても基本的にはいいのですが、
この一件の様子から、
どうも彼女はお金の大切さが理解できていない=お金の仕組みがわかっていないと感じました。このことがあり、我が家は「おこづかいではなく、労働に対してお駄賃を」と方向転換したのです。

お金は労働の対価です。親からもらったおこづかいを自分なりに管理することで、お金との付き合い方が身につくというのがおこづかいをあげる派の言い分ですが、お金の本質を知らないまま付き合い方だけ学んでも、将来、お金を生み出す子どもにはなれません。

「世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法 」酒井レオ

お金の知識は学校で教えてもらえない

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家事を手伝う時間があったら、勉強してほしいわ

そんなお母さんの声も聞こえてきそうです。

では、子どもは家庭以外の学校や塾で、ファイナンシャルリテラシー(お金の知識)は身につくでしょうか?

我が家のパートナーはサラリーマン、私はフリーランス。
月々定額の給与をもらえるサラリーマンである彼をうらやましく思うこともありますが、フリーランスを選んで続けているのにはやはり、フリーランスの楽しさも十分感じているからです。
私たちの子どもは将来どんな働き方をするのかわかりませんが、おそらく現代よりも、国や組織に頼らず、自分の財布は自分で計画し、管理しなくてはならなくなるでしょう。
そんな時代に、お金について「使い方」しか学ばないことは、リスクでしかありません。「受け取る」「増やす」など、幅広く考えられる人間になってほしい。

お駄賃制の導入

お金を渡すならば、金額に見合うだけの労働が必要であると教えるのは、
とてもシンプルで、お金の本質について学ぶいい機会です。

ゴミ捨て1回10円、風呂掃除20円など、労働力に見合う対価を親と交渉し、
自分で稼ぐ喜びを味わいながらお金を手に入れたほうが、圧倒的に多くのことが
身につくのではないでしょうか?

アメリカ留学時代、ホストファミリーの妹たちや友人らを振り返ると、
日本やドイツの子どもは習い事などの忙しさからか「家庭内での分担」が少ないという印象を受けます。
以前にお世話になった会社のエグゼクティブパートナーのアメリカ人上司は、
小学生の頃に友人と2人で近所の庭の芝刈りサービスをはじめ、それが彼のはじめての起業体験だったそうです。

「どうしたら効率よく、短時間で掃除を終えることができるか」
「お金が継続して入ってくるにはどんなシステムにすべきか」
を子ども自ら考える。
それが、想像力や発想力といったクリエイティブな思考へとつながります
実行して、うまくいかないところは修正して、試行錯誤しながら手にしたお金は、
子どもたちにとって価値が異なるのではないのでしょうか?